23年 夏の思い出

夏の思い出1

 8月17日  トリスキーの聖地、掛川花鳥園にいく。私は神戸の花鳥園(現神戸どうぶつ王国) にいったことがあるが、掛川ははじめて。神戸花鳥園も掛川花鳥園ももとは鳥好きの加茂グループ系列がつくったものなので長屋門に温室という建物はみな共通している。しかし、加茂グループが破綻したあとはそれぞれの花鳥園が別資本になっている。

 けっこう流行っており、入り口に全国の水族館・動物園の中で人気第二位と書いてあるのもむべなるかな。

 可睡斎にいった後からの入園だったので、まずは水分補給でかき氷を食べる。

メニューは全部鳥であり、私は当然オカメインコ一択。そのあとバードショーをみる。鷹匠が存在することからもわかるように、猛禽類は鳥界の猟犬なので、人間と信頼関係をつくるとこの写真のように輪をくぐったりもできる。


 一応人間にあわせず、鳥の習性を紹介する形でショーをやっていた。夏休みの子供たちを参加させていたが、「ケープペンギンの住んでいる場所を以下の土地から選ぼう」と名前に地名がはいっている鳥でクイズ作るのはどうかと思う。まあ子供はケープタウンが南アにあることを知らないか。


 そのあと各温室をめぐって鳥にごはんをあげる。ペンギンのところでは、300円はらって小アジが1.5匹はいったカップを手にし、ペンギンプールの指定された場所でごはんをあげる。ずいずい泳いでたべにくるのをみると、とにかくかあいいい〜。コロナのお客さんの少なかった頃この子たちは飢えていなかったのかと心配になる。

 閉園間近なので鳥たちはあまりお腹がすいておらず(開園直後だとごはんをもった人はヒッチコックとなる)、ちょうどいいかんじで二〜三羽の鳥が私の下にやってくる。私の手から林檎のかけらをとって口のなかでまわしているインコをみると、こんなたくさんのインコがいる中で、私の下にきたこの子はきっと前世にご縁があったに違いないと思える。とにかくみんな可愛い。か・わ・い・い。

 コロナ前にもここにきたMさんは「前はもっとたくさんの種類のインコが温室内にいたけど、今日は少ない」という。この花鳥園は初めの頃は鳥ヲタばかりが集まっており、フンされようが、かまれて大流血しようが「まあ、可愛い」ですんでいたのが、一般のお客さんが増えて苦情いう奴が出てきたことから、鳥の行動が制限されたのではないかという。

 もしその推測があたっているとすれば、それはおかしなことである。鳥でも犬でもまちがった接触の仕方をしたら噛まれる、ということを覚えるのも大切である。小鳥のツメやクチバシ程度でさわぐなっつの。彼等は本気になったら指を食いちる力があるのを加減してくれているから流血ですんでいるのだ。

 子供時代に何も痛みを経験せずに大人になって、商事会社に勤めてアフリカ勤務になって接待でいったサファリでライオンに「かわいー」とかいって近づいて食われてもいいのか。流血くらいがまんせい(といいつつ、この前ウロコインコの硯ちゃんにかまれて大流血した私は園芸用手袋で硯ちゃんのカゴを扱うようになった)。

 さて、鳥を堪能して帰路につき、帰ったら一日ほったらかされていたごろう様が「カゴにはいらん」と大変不機嫌であった。

 夏の思い出 2

  Yさんがとっておきのしかけ花火があるというので、庭の木につるして火を付けた。二個あったのだが、花火がおわると何も残らず、Yさんによると失敗なのだという。和製ロケットか。成功したら花火がおわったあと、写真右にあるように、鳥籠の中に鳥がはいった状態で木からぶらさがるらしい。つまりカゴも鳥も炎上したみたい。
私「これ不良品? どこ製? 」
Yさん「中国です」
私「やっぱあの国とは相性悪いわ」

 夏の思い出3

大英博物館にいったWくんがおみやげに博物館所蔵絵画でできたミュージアムグッズをお土産にくれた。ええ子や。グルメな彼は「英国の食事は高くてまずい。もう二度といかない」というので、私「私も大戸屋と松屋のない国にはいきたくないわー」と応じる。

 もうひとつはバンクーバにいったMさんからのお土産。ワインボトルなどの口に装着して内容物をそそぐと鳥の声がする。鳥に囲まれて今日も幸せな一日が過ぎていく・・・。
 みなさま、ステキなお土産ありがとうございました。