壬寅新年やっちゃった飼い主の巻
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
今年の1月1日は毎朝一緒にラジオ体操している仲間と初日の出を見る。とはいっても体操のあと、地元の初日の出スポットに行っただけ。そこはどうも地元では有名な場所らしく、皆が日の出前から黒ミサみたいに集まってきて、日がでてくるとミーアキャットのように同じ方向を向いて顔に日光を受けて感動している姿が壮観だった。
1月2日 大円寺の初詣のお神籤は安定の凶。しかしそれも毎年なので気にしていない。プレミィ・コロミィの小鳥福袋をとりにいく。今年はフクロウや猫やハリネズミが入っていて純粋なインコがパーカーしかなくて悲しい。プレミィ・コロミィはインコに注力してほしい。
1月6日 大雪が東京にも降る。ごろう様と窓こしに雪を眺める。夜満を持してオカメインコ雪だるまをつくる。目はブルーベリー、とさか、つばさ、尾羽はすべて本物。とくに尾羽は去年の暮れ二枚とも一番長いのがぬけて、今彼は鳩っぽい。鳩になっても可愛い我が息子よ。
1月10日(どうでもいいが、大隈重信の命日であり福沢諭吉の生誕日)、薬味にしようと庭の脚立にのって庭の柚子を取ろうとしたところ、見事にひっくり返り、肩の骨を骨折。凶のお神籤を改めてみなおすと「この神籤にあたる人は何ごとも急に思い立つ事悪し。わづかな思い違いより大なる災いをおこすことあり」て、まんまやん。
それからと言うものの、まぁ痛いのも痛いことながら、とにかく片手生活が不便。論文書く以前に生活ができない。しかしそんな状態でもかわいい小鳥たちと猫のお世話はまったなし。
ごろう様はいい。最初の三日間何もできないのでうなって寝込んでいる私の痛んだ腕の上にのって寝てくれるので、何か早く治るように彼が力添えをしてくれているように感じた。Yさんが、
「イメージトレーニングすると傷口が早くなおりますよ、先生の場合は小さなオカメインコが骨の折れ口をみんなで塞いでいるっていうイメージがいいでしょう」
というので、毎日私は折れた肩に小さなオカメインコを無数にイメージしてカルシウムを運んでもらった。
一方、猫はまったく飼い主の事情は忖度してくれない。けがした晩、病院からタクシーで帰ってきたポンコツ飼い主に向かい。お出迎えして「うんちしました片付けてください」と。以後も私が肩が痛くて苦労しながらコートを着ているときに限ってやって来て、かまえ〜なでろ〜。
空気よめや。
鳥類のごろう様の方があきらかに哺乳類のるりより空気読んでいる。
親戚からレトルト食品のつまった支援物資の箱が送られてきたときはトンガ国民の気持ちで拝受。ご近所の方がお料理をおすそわけしてくださったり、生協の宅配とアマゾンとみなさんの御陰で生活がなんとか軌道に乗る。
最初は動かなかった指が二日目から動き、三日目には肘下がうごき、そのあと携帯もささえられなかった手が、薄い本、厚い本、と徐々に重いものがもてるようになってきた。骨がつくまで三週間というが(現在受傷12日目)、ついたら本格的なリハビリである。
目下一番こまっているのは服をきる時、肩がまがらないのでぶかぶかのものしか着られないこと。まあどうせオミクロンでどこも閉まっているので、私がシュッとした服着られるようになった日には春が来ていることでしょう。
そんなわけでアホかという近況報告でした。みなさんとみなさんのオカメインコにとってこの一年が幸せなものでありますように。