18バレンタイン 幻のエッフェル塔

ごろう様(二代目)はご覧の通り、顔がだいぶ黄色くなってきて、すっかりノーマルオカメインコの男の子である。幼鳥の特徴であるシマシマしっぽは一月九日に一本だけぬけて、一ヶ月たって大人の無地のしっぽが生えてきた。初代はここ一年ほどは抜けた尾羽が元の長さに戻るのに一月以上かかっていたので、若さがまぶしい。翼の幼羽は三枚くらいしかぬけていないのでまだ全体としては赤ちゃんな感じ。

二代目になってから今年は初のバレンタインである。初代は金色の箱をお好みだったので、金色の箱のチョコレートを選べばよかった。必然的にゴディバが多くなり、ゴディバクラブの会員にもなった

しかし、二代目はいまのところ、箱にあまり興味がないようなので、何を基準にチョコを選んでいいかわからない。彼の去年の十月の写真を整理していて、まだ顔が黄色くなる前の、エッフェル塔の形をした木のチップをくわえて遊んでいる動画がでてきた。ご覧ください。

そう、去年のバレンタインでかったチョコレートの箱の一つにこの小さな木のエッフェル塔がついていて、これをみた瞬間にごろう様もはな姫も心をうばわれて、とりあいのケンカをはじめたのだった。いつも彼らがくわえて飛び回っていたのでいつのまにかどこかにいってしまった。

そうだ、このエッフェル塔のついたチョコを贈ればいいんだ。そこで去年送られてきた、または買ったチョコレートの名前をリストアップして、ピエールマルコリーニやブノワ・ニノンをあたってみたが、どこにもエッフェル塔のかざりはついていない。店員さんに聞いてもついていないという。確かにどれかの箱についていたのに。この小さな木のエッフェル塔はいまも探しています。

どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。

※ おかげ様で複数の方から「アンリ・シャルパンティエ」のお菓子にエッフェル塔がついているという情報を賜りました。ありがとうございます。伏して御礼申し上げます。

そこでふりだしにもどり、何十店ものチョコレート屋がひしめくタカシマヤの催事場でさんざんまよいつつ結局決めたのが、神戸のお菓子やさんゴンチャロフの新作のアニマル・チョコ (セキセイ、オカメインコ、ペンギン、フクロウの詰め合わせ)と、ホテル・ニューオータニに本店を構えるメサージュ・ドゥ・ローゼ(バラのメッセージという意味)のチョコにした。いずれも可愛い・美しいかんじが幼鳥のイメージにあっていたから。

そしてあくび母さまからは大阪心斎橋のエクチュア(EK chuah)のお菓子セット 。黒が基調のお菓子に何となく初代のごろう様に気を遣っていただいているような気がして泣ける。ありがとうございました。

花束は八重の赤チューリップ(花言葉は「真実の愛」)、ピンクのガーベラ(花言葉は崇高なる美)を中心にしたブーケ。

これから何年も何年も彼に花が贈れますように、彼が健やかに、つつがなく成長しますように。