八月は「家族の月」

毎年暑いが、今年の夏は異常に暑い。トップニュースが毎日毎日、最高気温の記録更新とか、熱中症に注意とか、とにかく異常である。

みんながエアコン使うからその排気熱でさらに暑くなり、もう異常な暑さ。表に餌付けしている雀たちも暑さで覇気が無い。
しかし、この一年で一番暑い八月は、我が家の生き者たちが家族になった記念の月である。

まず、八月一日は猫のるりが我が家にお輿入れした日(2009年)。Kさんのお庭で先代のるりと同じ茶虎の子猫が生まれたとのことで、そのうち女の子の子猫を二代目るりをもらってきたのだ。うちの生き物はみな襲名制である。るりは暑くなると食欲が落ちて弱るので今年は特にエアコンかけた部屋に缶詰にしている。

そして、八月四日は、里子にでていた二代目ごろう様と花姫とはじめて小鳥の病院で面会した日である。ごろう(ノーマル)、はな(ルチノー)、ちょろ(ノーマル)三兄弟は親が羽根をむしるため親からひきはなされて里子に出されていたのであった。

ケースに入っていた三羽のうちごろう様だけが私をみるなり、激しくよび鳴きし手によじのぼってきて掌に鎮座して、じっと見つめてきたのだ。彼が私を家族と認定したのである。(但し正式なお輿入れはギュメ大僧院の副院長の判断を仰いだ後)
。
じきにちょろちゃんは気管支炎で早逝してしまうが、残るごろうと花姫は丈夫に育ち、一年たった今、こぶりながら二羽とも元気に遊び回っている。

ただし、仲は悪い。

花姫の頭をかいていると、ごろう様はかならずわって入るし、花姫がごはんをたべていると、ごろう様はわざわざ花をどつきとばして食べ始める。

しかし、花姫も負けておらず、足が弱くて踏ん張れないので、ホバリングしながらごろう様にケリを入れている。

譲り合いの精神がかんじられない麗しい兄妹関係である。
まあでも、そこは群れの鳥。いつもなんとなく二羽は側にいて、「ぴゃっ」と片方が鳴けば、「ぴょっ」ともう片方も〔顔も上げずに〕答えるし、ごろう様がミラーレス一眼でポーズを決めると、花姫は「かっこつけてんじゃないよ、バーカ」とツッコミをいれるくらいは仲は良い(良いのか?)。
この写真はとくに二羽の距離感がよくでているでしょ。

八月はこんな三羽(一羽はもういない涙)と一猫が家族になった月。