一升餅の儀
6月2日の朝、10年以上前に卒業したT君が初代の命日(6月6日)のためにお花をもってきてくれた。Tくんは去年初代のお葬式のためにもお花を贈って下さり、卒業生の鑑のような方である。彼もいろいろ大変なようであるが、誠実な人柄なのでおそらくうまくのりきってくれると思う。
お花は初代の埋葬された地に活けました。ありがとうございました。
我が家のごろう様と花姫もそろそろ生後一年となるので、一升(二キロ)の餅をついて生後一才の子にしょわせて歩かせると、「一生食べ物に困らない」というダジャレに基づく一升餅の祝いの儀を決行することとした。
しかし問題は我が家のごろう様も花姫もオカメインコの中でも極小の78g前後しかなく、一升餅など背負わせることはできない。
二羽の守護天使である萬さんより、「一升餅で背中をなでてはどうかしら」と提案があったが、その日の朝につきあがげたお餅は軟らかすぎて、ちょっともちあげてもぐーにゃぐにゃ。背中を撫でるにはむいていない。
そこで一升餅にのって戴くこととなった。
ごろう様はふつうにスタスタあがっていったため、彼は一升食べ物に困らないことが決定。
花姫は現在第何次かわからん反抗期で人のいうことを聞いてくれないため、無理矢理のせた。花姫も一升食べものに困らないことが決定。
このお餅はできるだけ多くの方に食べて戴くと福が広まる。そのため、6月2日の午後五時半より開かれた、私とYさんの誕生会ならびにスナック「ま」のママの慰労会をかねた集まりで食べて戴くことにした。
実は、初代ごろう様が2017年の私の誕生日になくなったため、私は「これから未来永劫自分の誕生日を祝うつもりはない」と絶叫したところ、Yさんが「当日をはずして祝えばいいんですよ。私の誕生日も六月だから一緒にお祝いしましょう」という提案をして下さり、6月2日の土曜日、スナック「ま」において不肖わたくしとYさんの誕生日パーティが開かれることとなったのである。
スナック「ま」は自衛隊の市ヶ谷駐屯地とチベットレストランタシテレの近くにあるため、多くの自衛隊関係者とフリチベ関係者に愛されていた。しかし、残念ながら5月31日に閉店してしまったため、この会はスナックのママの慰労会も兼ねている。
Oさんがアンリ・シャルパンティエのケーキにフリチベチョコをのせたケーキを準備してくださっていた。ありがとうございます。
お花まで! オカメインコのイエローフェイスと赤いパッチがイメージされた花束で、とてもステキ。ありがとうございました。
そして、一升餅はかわいいお子様や屈強な男性の胃袋へと吸い込まれていった。彼らのみずみずしい生気はきっとごろう様と花姫の成長を支えてくれるはず。
みなさんの愛につつまれて花姫とごろう様が永劫に丈夫で長生きしますように。
最後に、五月のカレンダーがまんまごろう様だった話。