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2006年夏、学問のため仕方なく、いやいやごろうちゃんをおいて国際チベット学会にでかけた。学会の会場はライン川のほとりにあるホテル。発表が一段落したとある午後、
目の前にいた某君とその場のノリで、ボンのベートーベンハウス(ベートーベンの生家)に行こうということになった。われわれは、ボン中央駅から宿の目の前にあるトラムの駅についたのだが、線路は一本しかないため、ここでまっていていいものがどうかわからず、とりあえず、ホームでピザを食べながら電車をまっていた若いドイツ女性に某君ははなしかけた。
彼女は英語で一生懸命おしえてくれたので、わたしは国際親善のためかばんからA4サイズのごろうちゃんのうちだし写真をだして彼女にみせた(ちょっとアレですね)。
すると、意外にも彼女は、「オーゥ、私もこの鳥、白いの二羽飼っています。とってもかわいい。とっても愛らしい鳥なの。」そして私が口をはさむまもなくかたるかたる。
「もうほんっとに私がすきで、外から帰ってくると、彼は建物の上の方にいるのに、私がくるのがわかって呼びかけるの。私が部屋に近づくにつれ、もっと大きな声で呼んでくれるの。
もう、本当にこんな小さな、小さな小さな小鳥が私をこんなに幸せにしてくれるなんて。
すごいことだとおもうの!」
うんうん、解るよ。わたしもごろうちゃんには沢山の幸せをもらっているから。
オカメインコはあんなに小さいのに周りにいるすべての人を幸せにできるんだよね。
わたしたちは国籍や年齢の差をこえてオカメインコによる予定調和の世界を見ていたのであった。
人口もまばらな街の路面電車をまつたった一人のドイツ女性と東のはてからいやいややってきた東洋人が、たまたま出会う確率が、そしてその両者がオカメインコ教徒である確率がどれほど希少かと考えると、オカメインコの神の臨在をかんじざるをえない。
なんか、今回もっとも意義があったのは、このオカメインコ教の国際親善だったような気がする。
写真はごろうちゃんの最近のご真影と件のトラム↓
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