ハハの愛

　夫「いやあ、すごいね。ハハのこの入れ込み様は。家事をしないのは天性の無精だと諦めていたら、ごろうの駕篭だけは毎日毎日きれいに掃除しているし、『おしとねの用意ができました』とかいって三つ指ついてるし、自分の皿は洗いっ放しで自然乾燥したやつに埃もはらわずに盛りつけしているくせに、ごろうの食事は毎日底から入れ替えて容器も洗っているよ。やればできるんだねえ。どうして人間にはそれができないのかねえ？

　妻「（聞いてない）ふはははは・・・。驚くのはまだ早い。毎日駕篭の底にしく新聞紙の内容まで気を配っているのだ。まちがっても『そごう倒産』とか『またもや十七歳の犯罪』とかの面は使わず、大手企業の一面広告とか、ちょっといい話みたいな面を選んでしいているのだよ。これは、ごろうちゃんがまだヒナヒナの頃『超未熟児が奇跡の成長』を敷き紙に使っていたころからの伝統だっ。ちなみに、今日の↓敷き紙は『マラソン高橋金メダル』だあっ。いかがですか？お気に召しまして？」

　ごろうちゃん「うむ。それでは一つ大技でも。」

　夫「・・・・・」

ワンルームながらブランコ・粟穂・ペレット・スタンダード鳥ごはんが完備

[マスコットキャラごろうちゃん | 前のページ | 次のページ]