08年夏コミ報告

「あんな事件やこんな事件の影」

(2008年8月17日 in 東京ビックサイト)

 
 今回のコミケは初めて手荷物検査が行われるという。

 なんでかといえば、それはかのアキハバラの事件の影響である。ブサイクで女にもてないというしょもない理由から、Kくんがアキハバラで男女を七人も殺害した。しかもあのあと、「Kトーの気持ちがわかる」とか「人から注目されたい」とかいう、またまたしょうもない輩が、同じように「刺したる」とか「殺したる」とかいうことを掲示板に書き込んだことから、アキハバラと近い客層の集まるコミケにも厳戒態勢がしかれることになったわけ。

 しかし、あの膨大な人の手荷物をどうやって検査するのか、そもそも肝腎なところで抜けてるオタクに厳戒態勢なんて可能なのか。興味津々でワタシはコミケ会場に向かった。

 さあ、金属探知機か、ボディチェックか、と入り口で探して見るも、手荷物検査所どころか、バリヤすらない。
ワーイド、オープン。

 「コミケ会場に手榴弾を投げ込みます」と掲示板に書き込んだ人間が開場前に逮捕されたこと、あまりにも大勢人がいるなかで手荷物検査をすると、会場がパニックになるかもしれないことから、手荷物検査は限定的なものとなったらしい。

 たしかに、サークル主さんは荷造りするからだいたいカッターもってるし、本当に規制しようとするとじっさいは難しいよね。 

 

 今回コミケにはもう一つの事件も影を落としていた。それは西館のエスカレーター。2008年8月3日、ここではフィギュアの即売会をやっていた。パソコンの前からあまり動かないためややふくよかなオタクのむれは物欲に忠実に、開会とともにエスカレーターに突進した。一段二人のところを三〜四人のったため、オタクのおもみにたえきれなくなったエスカレーターは逆走し、これからのろうとするオタクの群とぶつかりあい、けが人がでたのだ。

 そのため、今回のコミケではこの事故をおこしたエレベーターは使用停止。動いているエレベーターのまわりにはたくさんの警備がついて、

一段あけてのってくださいーい、と言っている。

 でもって、オタク、それに従順に従って一段開けてのってるよ・・・。

 コミケで感心するのは、いままでいろいろな問題が起きるたびに、それに敏感すぎるくらいに敏感に反応してのりきってきたこと。

 そうまでして皆がここを護りたい動機が、商業ベースにのらない良質の作品を発表する場所を失いたくないという純粋なものであってほしい。ゆめボンノーでないことを祈る。

 まりりんのサークルにいく。まりりんは今年で成人式。もちろんピチピチに元気である(新刊の案内はここクリーック)。ホームページで27才の長寿のオカメインコのピーちゃんについて紹介させていただいたが、じつは、今年の五月、天寿を全うしてお★様になってしまった。悲しいお知らせなのであまり語っていなかったのだが、ピーちゃんのお父さんがぴーちゃんとの日々について記した一文があるので、参考にしてと話す(みんなここクリック)。じつは、ピーちゃんのお父さん、覚悟していたので、ピーがなくなってもそんなに動揺はない、とおっしゃっていたのだが、やはりそのあとすぐに何日か入院されてしまった。
 いつかは来る愛鳥との別れであるが、すべてのオカメ主にとって考えたくない明日である。
 
 狭霧家センセイ「いつ逝くかはあの子たちが自分で決めることですよ。人間が決めることではありません。」

次に、「けろけろ開運堂」へ。サークル主さんが、ごろうちゃんオリジナルうちわとキーホルダーをプレゼントしてくださる。

 うちわの裏をみると、「オカメインコは世界を救う」と書いてある。

 万古不易の真理だね。

 建築家のご主人によると、さっきまでフリーチベットの旗をきた人が会場内でうろうろしていたとのこと。いいねえ。昨今のチベットと中国情勢などを楽しく語り合う(向こうが楽しかったかどうかはわからんが)。

 

突然ですが、今回も最後に一言。

オリンピックなんか、来んでええ!