07年冬コミ報告

「荒天の師走」

(2007年12月30日 in 東京ビックサイト)



 2008年の暮れもおしつまり、恒例のように国際展示場では今年もオタクの祭典がくりひろげられた。

 ここ数日天気は大荒れで、でも今日は風は強いけど日が差して温かい。春一番のような天気だ。ところが会場の最寄り駅につくと、なぜか雨がふって寒い。さっきから三十分しかたってないのに。雨にジトジトぬれながら会場に向かう。屋根のあるところはコミケから帰る客に占拠されており、会場にむかう客は少数のため、力関係で負けて屋根のある道からはじかれるのだ。

 寒さに震えつつ会場に入るが、まりりんのサークルがどこかわかんない。なぜなら昨日メールで聞いたら

 「西2にいます」

 て、ホール名だけかい。所番地はどうなってんじゃ。おおざっぱな。

 仕方ないので、場所のわかっているカエル・サークルにまずおじゃまする。けろけろ開運堂のご主人はアジアの集合住宅の建築史を専門に研究されており、今までアジアのいろいろなところに旅されている。

 「よく人の役に立たない研究と言われますが、面白いんですよね。人の役に立つ研究はなにかこう計算がはいってつまらなくなりませんか」とかいう話に大きく相づちをうつ。私の意見を言わせてもらえば、役に立たない学問なんかはない。

 会計・経営・簿記・法律などといった生活に密着した実学は人の役にたっているかもしれないが、その効果や持続期間は極めて短期的なものである。そして、そのような目先の技術を有効なものたらしめる、その実学の背後にあるべきモラルといったものは、もっと普遍的だし、持続時間も長い。そしてそれは「役に立たない学問」からくみ出されてくるものである。

 開運堂のご主人からうまい棒をにほんいただき、拝受する。

 ご主人にコミケのカタログをお持ちではないかと伺うと、隣のカブトムシサークル(甲虫類の標本を売っている。悪いけど売れてない)の方から借りてくださる。

 こうしてようやっとサークルの位置を確認し、オカメインコまりりんのサークルにたどりつく。今回の新作まりりんマンがは『すいっちの王様』(500円)。まりりんをとりあう人間達のつばぜり合いが面白い。また、一話のストーリーがいつもより長くて読み応えがある。

 ちなみに、今回のまりりんグッズに狭霧家センセから一言。

 「まりりんケータイカバーがケータイが入る大きさになりました」

 (て、前回のバージョンはケータイカバーと銘打っていて、ケータイ入らなかったのかよ。)

 センセとひとしきりオカメインコ談義を行う。
まりりんが暮らす北海道は、今年は寒くて灯油が高くて大変らしい。

 そのあと、センセごひいきの貴石のサークルにつれていってもらう。

 狭霧家センセ「ここのサークルのアクセは紐の部分まで細かい石をつなげて編んだものなんですよ。すごいでしょ」

 私「でももう二つしか残ってなくて、半額にディスカウントされてんじゃん」

 狭霧家センセ「私とモウトが買ったあとなんで」

 センセの残りもんかい。でも、この二つのうち一つがチベット人がよくみにつけるトルコ石(700円)なので買う。

 もひとつ鳥鳥本舗でノーマルオカメインコポーチ(600円)をかう。

 まりりんの母狭霧家センセは「センセ、今朝面白いもの見つけたんですよ」。

 

 

それは、築地の寿司や、寿司岩がオタクをあてこんでつくったメニューであった。

ご愁傷さま寿司岩くん 2100 江戸前より瑠璃色にぎり 2100 シャア専用 1890

秋葉スペシャル 1890 

築地寿司岩。結構な老舗なのにこんなメニューつくって暖簾に響かないのか。


 ガンダムにぎりって何がでてくるんだろう。