太古の昔、チベットの都、ラサの地は無間地獄であったと言われています。 |
観音様は、この地の人々をすべて救うまでは自分の安寧は一瞬たりとも求めない、との誓いをたてました。 |
ある時、観音様がマルポリの岡の上からラサを見ると、まだまだたくさんの人が見えたので、絶望のあまり両目から涙を流されました。 すると、一粒は緑ターラ、もう一粒は白ターラという美しい女性の仏様になりました。 |
その後、観音様はチベットの地に仏教をつたえる時がいたったのを知り、光を放ちました。その光はチベット王妃の腹にはいって、ソンツェンガムポ王が生まれました。 |
ソンツェンガムポ王はネパールからティツゥン妃を娶り、中国からは文成公主を娶りインド仏教と中国仏教をチベットにもたらしました。 |
文成公主が中国から将来した釈迦像は、今でもラサの中心大昭寺にあって、最も信仰を集めています。 |
ダライラマはソンツェンガムポ王の転生者として、今でもチベットの地を導いています。 |