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ごろうの異種兄・るりの亡きザイヤ姉


 タイトルページにも書いたが、ごろうの幼少時鳴き声指導をしたセキセイインコのみきひさ君の具合大変に悪い。みきひさ君とそのパートナー早起ちゃんは五年前の十二月二十六日カップルと信じられて我が家にお輿入れした。後に♂同志としれたが二人のアツアツな姿はいつもまわりのものを幸せにしてくれた。両親二人を癌でなくしたわたしは気合いや信心で癌は治らないことを体で知っている。それでも、この無垢な魂のために願わずにはいられない。何とか助かってくれ。助からないならせめて苦しまないでくれと。

 それで思い出すのは、るりの姉のことである。そう、るりにはヤスという名の同母姉がいた。ヤスは性格が控えめで鳴き声がかわいく容姿も美しかったので、近所中に可愛がられていたが、誰に誘われても飼い猫になろうとしない孤高のネコであった(ちなみに妹のルリはあがれとも言わないのに勝手にウチにあがりこんできて居着いた)

 去年の夏のことであった。久しぶりに庭に姿を現したヤスは口からボタボタと血を流して肩で息をしていた。後で近所の人々の話を総合してみるとどこかのアホがまいたねずみ取りの毒団子のせいらしい。わたしとダンナは病院に連れて行こうと慌ててネコキャリーを用意したがそのわずかな時間にヤスは姿を消した。それっきりである。今時めずらしいネコ魂であった。人に飼われず、死に様をみせず、ただ世話になった人に挨拶にだけ訪れる。彼らの生き様には泣けて泣けて仕方ない。でも泣いているのは人間だけ。彼らは潔く運命を受け入れてただ生きて、死んでいく。

 人から見たその姿は美しくも哀しい。


  心配するごろうのうしろあたま(下)/今日のみきひさ君(右下)

Gorochan Mikihisakun

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