のんき者

『のんきもの1』

(発行日:1999/8/14, 34p., 定価580円)

 商業本とは一切ダブリなし!  『働き者』が続刊を続ける中の新シリーズ開始は作者のやる気のメッセージであろうか。はたまた、働かせるばかりではかわいそうとの親心か!? 11才になったまりりんは昔はびっくりしていた雷や花火がことしは「漢」(オトコとふる)になったので平気のようだ (p.26)。まりりんがゲーム機のコントローラーでゆらゆら、ぱこぱこしたり、ゲームボーイの音楽ききたさになにげに側にいるとかいう話はまるで人の子供みたいで心が温まる。

『のんきもの2』

(発行日:1999/12/24, 34p., 定価400円)

 商業本とは一切ダブリなし!  本巻の中のまりりんプリティー・ショットはまりりんFAX用紙の図案にもなっていま〜す。まりオタクのワタクシとしては、まりの育ての親の狭霧家嬢の動向とゆーのも結構関心があるのだが、pp.17-18 にかけての彼女のモノローグ作品は、非常に興味深いものがあった。オカメインコの存在が、狭霧家嬢のやさぐれた精神に対する単なる癒しであったものが、いまや彼女の「力」の源泉となっているのである。まりりんマンガはもう「インコマンガではない!  人間マンガである」と思った、イシハマであった。

『のんきもの3』

(発行日:2000/5/3, 34p., 定価400円)

 商業本とは一切ダブリなし! チューインガムに興味をもったまりがやる「くるん、くるんショット」が必見だ (p.8)! また、お醤油をもとめて添付の小袋を「なめなめ」する「なめなめショット」もかわいいぞ (pp.20-22)! 袋をやぶかずになめるってところが、頭がいいような悪いようなカンジで可愛いのだ。また、まりりんが「愛のゲロ」を捧げるジュータンの上にゴキブリが現れた。この生き物をなにより毛嫌いするさぎりや嬢が、「拭いても拭いても拭いても拭いても汚い気がする」とお掃除し続ける姿に、ちいさなオカメインコをウイルスから守ろうとする美しくも、壮絶な母の姿を見た。ちなみにうちは、自然界のばいきんには寛容である (対処できないくらい家中が汚いというのもあるが)。化学薬品 (ジュータンクリーナーとか蚊取り線香とか)、毒物 (じゃがいもの芽とか) などには気を付けるけどね。

『のんきもの4』

(発行日:2000/8/11, 34p., 定価400円)

 もちろん全冊新作よ。本巻の必見はなんといっても33ページのまりりんの「笑顔指導」だっ。ご存じの通りオカメインコはとても表情が豊かである。ゴキゲンの時の顔は人間と同じく口角があがって目がキラキラ輝いてどうみても笑っている顔。つまりオカメインコと人間は同じ表情をするのだ。それは知っていたが、まりりん程になると人間に笑顔の指導を入れるのだ。いやはや。あと、その前の33ページのトーンで「すべり台」もよくわかる。うちのごろうもななめになった紙の上で、最初の一回はうっかりすべって、二度目からは意図的にすべって遊んでいたことを見たことがある。オカメは知能がたかいわ。

『のんきもの5』

(発行日:2000/12/29, 34p., 定価400円)

 もちろん全冊新作。本巻のお気には、まりりん寝ぼけるの圖(pp.9-14)。午前五時にぺたぺたっと歩いてきて、まだ仕事中の狭霧家嬢に寄り添って寝てしまうまりりん。普段なら、「寝よう、寝よう」とごねまくるのに。しばらくして、我に返って怒り出すまりりん。最初は寝ぼけてたことがこれで判明。オカメインコの表情を細かく読み取れる狭霧家嬢ならではのエピソード。天気予報より正確に雪を予知して窓際にはりつくまりりんもわたしの気に入ったエピソード。うちのごろうも朝鳴きで今日が曇りか晴れか判る。やはり人と暮らしていてもオカメインコは自然の生き物なのである。

 

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