まりりん日記(全八巻+α)

『まりりん日記総集編』

(発行日:2001/8/12, 185p, 定価1500円)

 在庫切れの巻があったりして、まりりん日記をお持ちでない方が多くなったため、各巻よりハイライトを選んで作られたのが、この総集編。重要シーンにはセンセコメントがあります。ちなみに、わたしは48頁の「純真ってこういう瞳をいうの・」というまりりんのコマが好きだ。

 

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『まりりん日記』

(発行日:1994/5/4, 19p.,在庫切れ)

 うち2ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。

 本シリーズの第一作。他のネタもその後書き直され次々と商業本『インコ倶楽部』『鳥っ子倶楽部』でお披露目された。いわば、この後のまりりんマンガの祖形ともいうべき記念碑的作品。

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まりりん日記』

(発行日:1994/8/7, 34p., 定価540円)

うち、4ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。

 内扉にものすごく汚い字で(おのれは人の字のことが言えるのか)、「あいじょーが余ったので今夏はもう一冊だす」と書きなぐってあるのが、この本の本質を示していてほほえましい。特に興味深いのはpp.18-20 にかけて記されているまりりんの上階に棲む一家の殺伐とした生態だ。泥の中から蓮の花は咲くというが、人間社会の中で愛らしく生きるオカメはまさにその蓮の花といえよう。

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続続まりりん日記』

(発行日:1994/12/29, 50p., 定価680円)

このうち17ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。

 一番笑ったのは、お部屋で遊んでいたまりりんが突然行方不明になり、あせった狭霧家嬢がまりりんを探すという件である。そこに、まりりんが「純粋ってこういう瞳を言うの」とふきだしているコマ (p.30)がさりげなく挿入されており、オカメインコが自分のかわいさを認識している賢さがよく表現されていた。

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続続続まりりん日記』

(発行日:1995/4/29, 42p., 定価680円)

 このうち8ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。

 序文で狭霧家嬢が「おかめいんこを見て、かわいいって思わない人はかわいそうねって思わず同情」するとあるが、これはオカメ飼いに共通する感性であろう。オカメインコを見て何も感じないヤツは生き方を変えろ! おっと失礼。大体において狭霧家嬢がまりりんの気持ちを推測してまりりんを一人称にして書くコマはおもしろいのだが、p.23ページのエピソードはまさにそのような意味でおもしろい一作。

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続続続続まりりん日記』

(発行日:1995/8/18, 34p., 定価580円)

 このうち2ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。 どこまで続くかしれない「続」がここにきて「ぞくよん」となり、作者の意図がしれる。まりりんがどれくらい可愛いかということを続を重ねることで表そうとしたにちがいない。本書のエピソードのいくつかは書き直されて商業本『インコ倶楽部』に収録されているので、それだけに内容も面白い。家の中に侵入してきた不審なオヤジをまりりんが追い払った (?) エピソードなどは (pp.24-25)、オカメインコは犬のように人間になつき、犬のように飼い主を守ろうとする鳥であることを再認識させられた興味深いものだった。

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続続続続続まりりん日記』

(発行日:1995/12/29, 34p., 定価580円)

 このうち3ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。pp.13-14にお出かけ準備中の狭霧家嬢の足の上にとまり、無表情でお出かけを阻止しようとする話、または、右タイトルにもあるように、人の手が届くぎりぎりのところでとまる話は、オカメインコのかしこさを示すエピソードである。

85g

(発行日:1996/5/3, 25p., 在庫切れ)

うち4ページがまりりん日記とダブリ。狭霧家嬢がまりりんに全国から送られてきた貢ぎ物に御礼をかねてコメントした話が多い。表題を変えたのもそのためとのこと。特に13pに記された、鳥の病院で頒布されているコピー束について一言。この文書いている石濱は、このコピーの執筆者が院長をしている病院にかかったことがあるが、何かと問題の多い病院であることはその時の一次体験とその後複数の人から聞いた話でも明らかである。なのでこのコピー束持っている人は書かれていることを鵜呑みにしないように。

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続続続続続続まりりん日記』

(発行日:1996/8/3, 41p., 在庫切れ)

 このうち4ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。内扉のマンガで、狭霧家嬢が自分の画風の変化した秘密を公開。曰く「インコ本をだしてはや八年、コマ数がどんど減っていった理由は?」ときたら、それは「かわいいまりりんを大きく書きたいから」ときたもんだー。ちなみに、まりりんの絵は冠羽は三本線だわ、目はまん丸ベタ (時たま星アリ) だったりするわで、チョー単純描法なんだけど、他のどの写実的なマンガよりオカメの特徴つかんでいる。作者の愛情と才能だろうなあ。

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続続続続続続続まりりん日記』

(発行日:1996/12/28, 40p., 定価680円)

 このうち8ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。裏表紙のマンガで、狭霧家嬢が舌をかんだら、まりりんが舌をだしてレロレロしたという話があったが、これは人の表情を鳥が認識しているという驚くべき事実を示していることにお気づきだろうか。ちなみに、まりりんが狭霧家嬢が昨日のお出かけに持っていったバッグに必ずウンチをする(pp.34-35)、というのも飼い主の思い込みでもなんでもなく本当に見分けてやっていると思う。オカメは知能が高いもん!

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