働 き 者 1

『働き者』

(発行日:1997/5/3, 26p., 在庫切れ)

 うち3ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。

このタイトルの由来は何だと思うだろうか。まりりんは「かわいいのが仕事」で、いい仕事をしているから(つまりは可愛いから)、「働き者」なのだー。あーあ、って、脱力してはオカメ道を究めたとは言えないぞ。内扉のマンガで、まりりんが「だらだらした人」が好きなので「ずっとだれだれしてしまう」というのは、オカメ飼いに共通する悩みだろう。オカメが働けば人間は反比例して「怠け者」になっていくのだ。

『働き者2』

(発行日:1997/8/16, 42p., 定価680円)

 うち10ページが商業本『まりりん日記』とダブリ。6ページで重ねた紙の上に飛び降りたまりりんが、すべって床に紙ごとおちて、「ほっそり」してしまったのが、個人的には好き。オカメはびっくりするとほっそりするんだよねーと妙に相づちうちたくなっちゃう。左にあげた表マンガの、お口「あ」の形も、オカメを飼っている人はよく知っているよね! ちなみに、これに限らず狭霧家嬢の連作マンガは面白いのが多い。

『働き者3』

(発行日:1997/8/16, 42p., 定価680円)

 商業本とは一切ダブリなし! マンガも面白いけどねpp.28-34 にかけての、獣医についての狭霧家嬢のコメントは考えさせられた。人間でも病気になると病院におまかせで、治らないと医者や家族を責める人がいるが、それはおかしい。医者の言うことを鵜呑みにしても死ぬときは死ぬし、助かる時は助かる。それこそ飼い主の愛情で医者の起こせない奇跡がおきることもある。そんな当たり前の「おまかせにせずに命に責任を持つこと」の重要性を改めて気づかせてくれる一冊。

『働き者4』

(発行日:1998/5/3, 26p., 定価460円)

 商業本とは一切ダブリなし!  あとがきで最近すっかりまりりんに養われているという狭霧家嬢のコメントがオカメ飼いの理想の姿を象徴している。汚い話で恐縮だが、この巻はまりりんのゲロリンのネタが多い。うちのごろうはまだ子供なのでゲロリンはしないが、将来の参考にしようと思いつつ読み込んだ石濱であった。

『働き者5』

(発行日:1998/8/15, 42p., 定価680円)

 商業本とは一切ダブリなし!  表紙にあるようにまりりんのとさかは長さが7センチもある (うちのごろうは6.4センチくそーっ)。狭霧家嬢のまんがでまりりんのとさかが下にむくまで "くりりん" としてるのはデフォルメではないのだ! まりりん本には一切のフィクションはないのだ。また、本書のpp.21-22ページに描かれているまりりんの「まりりん・ウォーク」はオカメインコの喜びの姿として非常によくかけてるので必見。オカメってたしかに喜ぶとギャル立ち、デルモ歩きするよね!

『働き者6』

(発行日:1998/12/29, 42p., 定価680円) 

 商業本とは一切ダブリなし! p.13, pp.31-32に入っている狭霧家嬢のお母上の話が個人的にはよかった。母上はまりりんのことを「嫌いだ、嫌いだ」と言いつつも、娘のいないところでまり自慢をするところを見るとやはりオカメ好きさん。ぢつはまりりんにとつても気を使っていることが分かるエピソード。

『働き者 番外編

(発行日:1998/12/29, 34p., 定価580円) 

 商業本とは一切ダブリなし! 本書は箱入りオカメまりりんが住宅改装工事のために、自宅退去を余儀なくされ、避難先で初のお見合いをするという、ファン必見の「まりりんの大変」なのだあああ。環境の激変にもすぐに順応するまりりんは、相変わらず可愛いぞ(作者のオススメは18ページ)。(そういえば、避難先でしりあった相手を好きになり、もう一度あいたいたいがため家に火をつけた八百屋お七とかいう女が江戸時代にいたな。) 

『働き者7』

(発行日:1999/5/2, 42p., 定価680円) 

商業本とは一切ダブリなし! これ以前からベランダに来る鳩とのバトルは続いていたのだが内扉の二ページでその鳩のこれまでの歴史がつづられている。オーストラリア最速のオカメインコも、日本では鳩やカラスにびびってくらしいているのかと思うと哀れである。本書必見のエピソードはpp.25-28にかけてくりひろげられる、まりりんの必殺ワザですな。詳しくは内容を見てねン。

『働き者8』

(発行日:1999/8/14, 42p., 定価680円) 

商業本とは一切ダブリなし! このマンガが書かれた1999年の夏はとにかく暑かった。北海道のまりりん宅には北海道という寒い土地柄ゆえ、冷房設備がなくまりりんは連日30度の温度にハイなのであった。しかし、そんなぐるぐるのまりりんでも、まずいものを食べた時、水浴びをした時などはショーキにもどります。そのギャップが可愛いのでp.7とp.40ページは必見だよ〜ん (おお、口癖が狭霧家化してきたぜ)

『働き者9』

(発行日:1999/12/24, 42p., 定価500円) 

商業本とは一切ダブリなし! 左表紙部分において、狭霧家嬢の母上が「本当にオマエったら、そうやって一日遊んでいるんだろう、しょーのないヤツだな」といわれつつも、意に介さず、花をとばしているまりりんのお姿は、今日もプリティ。PP.10-11にかけての話はうちのごろうもよくやるので笑ってしまった。オカメは基地の中にいて人間と目があうとピタッと静止したガンをとばすのだが、狭霧家嬢はこのガンのとばしあいがいつまで続くがためしてみて20分もまりりんを氷つかせたのだ! (人間としてだめだろうな、と自分でつっこんでいるのがおかしい)。

『働き者10』

(発行日:2000/5/3, 42p., 定価600円)

商業本とは一切ダブリなし! 働きつづけたまりりんも、ついに十巻目に突入だ! 本巻は、日常のリズムが壊れた時のまりりんの行動を描くことによって、まりりんの「認識」が明らかになる、といったパターンの作品が並んだ。たとえば、テレビが壊れてつかなくなったが、まりりんは不安になってテレビを探して家中をとびまわった (pp.4-12)。そして、じつはまりりんがテレビ画面を (つまりは二次元を)認識していたことが明らかになるのだ。また、まりりんは明け方五時に布団に入るさぎりや嬢と二度寝をすることを日課としているのだが、さぎりや嬢が布団にはいらない日があった。するとまりりんはやはり不安になって、さぎりや嬢が眠るまで落ち着かないのだ (pp.26-33)。これらの例はいずれも、オカメインコの高い現状認識能力を示しているのだ。ちなみに、うちのごろうはテレビ画像などの二次元を認識していない。トホホホホ・・。

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