06年夏コミ報告

「さようなら(いつでも戻ってきてね)、お幸せにおりぼんさん」

(2006年8月13日 in 東京ビックサイト)

 コミケは夏のお盆の暑い時期三日にわたって開催される。その中日の12日、東京の空は荒れ模様であった。朝からカミナリが鳴り続け、お台場のホテルにいた狭霧屋嬢が、一時か二時頃「海がうねっているね〜」とか窓の外をみていると、突然どっかーん、と落ちた。

 そう、秋葉原に(笑)。ご存じの通り、この落雷のあと首都の大動脈・山手線は三時間以上にわたって不通となった。「お盆時期、東京には人なんかいないから影響ないんじゃいの〜?」という人は認識が甘い。

 この時期、コミケ開場のお台場から、オタクの聖地秋葉原に向かうため、コミケに全国から集まるやろうのオタクどもが、大崎・新橋と秋葉原間の山手線を、大挙して利用するのである。

 つまり、昨日の落雷被害はほぼオタクにでたのである。エロ本を求めてあつまってくる煩悩の徒に天誅が下ったのであろうか。

 この雷雨のせいで12日に予定されていた東京湾岸花火大会は翌日13日に順延された。
私はまさにこの最終日の今日(13日)にむかい、例によって閉場まぎわすべりこんだ。

 昨日とはうってかわって今日はものっそい暑い。

 まず、「オレンジほっぺ」というオカメサークルにおじゃまする。店頭の品をみていると売り子のお嬢さんたちが
「オカメ飼いの方ですか〜。いい子そろってますよ〜。我が子自慢もうけつけますよ〜」と呼び込まれたので、ごろうの自慢話をはじめたら、すかさず「ウチの子も見てくださいよ。ポチタマにでたんですよ。あ、ちなみに自慢したら、倍になってかえしますから」といわれた(笑)。

 ノーマルオカメインコのポストカード、クリップ、バッジ、などのグッズを買う。すごいリーゾナブルなお値段。

 次におじゃましたかえるサークルの「けろけろ開運堂」の主宰者は今日はなかよくご主人との参加である。主催者のとおのさんよりペ・ヨンジュンジュースをいただく。かえるの声をききに鳥取にでかけたところ、スーパーでみつけて、わたしが彼にはまっていたことを思いだしてわざわざかってきてくれたのだという。申し訳ない、嬉しいと同時に何か恥ずかしい。

 ご主人いわく「境港は韓国が近いからこういうものも入るんでしょうかねえ」。
でも、ハングルだけで日本語が一言も書いていないこのジュース、ホンマ正式な手続きをへているのであろうか(フツー日本語のシールが貼られているよねえ)。
 何にせよ、ありがたうございます。

 今回の彼女の新作は『カエルたちに明日はない』(500円)。かえるに翻弄される彼女の現在・過去が赤裸々につづられていて面白い。前作『かえるパラダイス』でお二人のなれそめが描かれていたので、ご主人がいることもあり「あれは事実ですか」と聞いたところ、多少大げさに書いているモノの、大体は事実だという。
おとろしい・・・(詳細を知りたい方は『かえパラ』を買おう)

 そして、いよいよまりりんのサークルである。まりりんも今年18歳、狭霧屋嬢は「大検をうけて大学に入るんだよね〜」とまりりんに語りかけているそうだ。最新刊は『イカす王様』(500円)。今、まりりんたちの間ではペット用の炭がブームなのだそう。ごろうにも食べさせてあげたいので狭霧屋嬢に送っていただくことにする。

 今回まりりんサークルの紹介を最後にもってきたのにはわけがある。

 十年にわたってサークルをささえてくださったおりぼんさんが、ご結婚のため引退されるのである。最終日なこともあり、ピンクハウス好きの彼女に似合うかと思いピンクのブーケをプレゼントする。
 
 狭霧屋センセも寂しそう。しかし、それぞれに事情があるかと思うので強くは引き留められない。ここはひとつ、度量の広いところをみせておこう。そうすれば、何年かして戻ってきてくれるかも知れないし(って十分引き留めてる?)。

 おりぼんさん、末永くお幸せに。